パートをしていると、子供の急病などで休まなければならないこともあるでしょう。
しかし、休みすぎになってしまうとクビになる可能性が高まることもあります。
もちろん、せっかく採用されたパートなので、クビになるのは避けたいですよね。
この記事では、パートを休みすぎることによるクビのリスクや、解雇を避けるための具体的な対策についてまで解説します。
パートを休みすぎるとクビになる主な理由
パートを休みすぎるとクビになりやすい、というのは本当のことです。
理由としては様々ありますが、まずは職場の生産性に影響を及ぼすことが挙げられます。
他の従業員に負担がかかることで職場全体の士気が低下することもあり、休みすぎが職場へ与える影響は大きいです。
特に、人手不足のような少人数の職場においては、職務の信用に関わってくるので、最終的にクビになるということは多いです。
就業規則で決まっている為
また、多くの企業では勤務態度や出勤率についての基準が就業規則に明記されており、これに違反するとクビの対象となる可能性があります。
パートを休みすぎている場合や、連絡を怠って無断欠勤を繰り返す場合は、会社にとって業務に支障をきたすことから解雇に至るリスクが高まります。
会社は業務の効率を維持しなければならず、他のスタッフにも負担がかかるため、規定に従わない場合は厳しい対応が取られることがあります。
したがって、パートであっても就業規則を理解し、適切に出勤することが求められます。
勤務態度によるクビへの影響について
月に何日程度休むとクビになる？
月に何日程度休むとクビになるかは、会社の就業規則や勤務状況により異なるので、何とも言えません。
但し、週に1回以上の休み、つまり月に4日以上となると、何らかの警告を受けることが多いです。
もちろん、急な休みに対しての諸事情を受け入れてくれるような職場では、問題視されない場合も多くあります。
問題視されるケースとしては、無断欠勤が続くような場合です。
そのため、休む際には事前にしっかりと連絡を入れ、可能な限り理由を明確に伝えることが重要です。
特に体調不良などやむを得ない理由で休む場合は、会社に理解を求める姿勢を示すことで、リスクを減らすことができます。
遅刻や早退でクビになる可能性は？
遅刻や早退が原因でクビになる可能性は低いですが、それでも注意が必要です。
特に遅刻や早退が頻繁に続くと、上司や同僚からの信頼を失い職場での評価が下がることがあります。
これにより、時給の減額や重要な仕事を任されなくなるなど、間接的な不利益を被る可能性が高まります。
多くの会社では、遅刻や早退に対して厳しい規定を設けていないものの、職場によっては繰り返しの遅刻や早退が問題視されることがあります。
特に、シフト制の職場では、他の従業員に迷惑がかかるため、注意を促されることが増えます。
注意されるようならパートを変える
もし休みが多いことで注意されるようになったら、思い切ってパートを変えることも一つの方法です。
現在の職場での勤務がストレスになり、体調不良や家庭の事情で休みが多くなる場合、無理をせずに別の仕事を検討することが賢明です。
次のパートを探す際には、休みに融通が利く職場や、自分のライフスタイルに合った働き方ができる仕事を選ぶことが重要です。
また、ウーバーの配達パートナーのように個人事業主となり、自分のペースで仕事をする職種も選択に入れてみると良いでしょう。
自分に合った働き方を見つけることで、仕事と生活のバランスが取りやすくなり、精神的な負担も軽減されます。
また、一般的な企業が募集しているパートを探す場合、面接時には勤務条件についてしっかりと確認し、休みに対する理解がある職場を選ぶことが、長く働くためのポイントです。
そして、思い切って子供が成長し子離れする年齢になってから、パートを探すようにするのもおすすめです。
パートでクビのリスクを減らす方法
もし、パートを休む回数が増えてきていてクビになるかもしれない、と思うのなら以下のような対処法がありますので参考にしてください。
自分自身の評判を良くしておく
貴方に対する職場での評判を良くしておくことは非常に重要です。
人間関係が良好でないと、些細なことでも解雇の対象になりやすくなります。
職場では日頃から積極的にコミュニケーションを取り、同僚や上司との関係を良好に保つことが大切です。
細かい所では、旅行や帰省の際にお土産を持参するなど、小さな心遣いを見せることもいいでしょう。
また、職場のルールや慣習を尊重し、丁寧に仕事をこなすことで、評価を高めることができます。
評判が良いと、多少のミスや欠勤があっても、周囲の理解を得やすくなり、クビになるリスクが軽減されます。
パートでは団結力など重視されるため、他の従業員との信頼関係を築くことが、長期的な勤務を支える大きなポイントになります。
事前に相談をしておく
休みが多くなりそうな場合や、体調不良などで勤務に影響が出そうな時には、早めに上司や同僚に相談しておくことが重要です。
事前に事情を説明し理解を求めることで、突然の欠勤や遅刻があった場合でも、職場の理解を得やすくなります。
相談する際には、具体的な事情や今後の見通しを伝え、できるだけ誠意を持って説明することが大切です。
上司に対しては、勤務スケジュールの調整をお願いしたり、休みが必要な時期を共有することで、職場全体の業務に支障をきたさないように配慮することが求められます。
また、相談することで、上司や同僚との関係が強化され、休みが多くなったとしてもクビになるリスクを軽減できます。
事前の相談は、予期せぬ事態にも対応しやすくし、職場全体の協力を得るための重要なステップです。
シフトを変更してもらう
クビになるリスクを減らすために、柔軟にシフトを変更してもらうことが有効です。
体調不良や家庭の事情で欠勤が続く場合、勤務先に相談して出勤日や勤務時間を調整してもらうといいでしょう。
例えば、通常の出勤日にどうしても出勤できない場合、別の日にシフトを入れてもらうように頼むと良いでしょう。
また、欠勤をしてしまった場合、次回出勤時に残業を申し出るなどして、業務への貢献を示すことで職場での評価を維持できます。
シフト変更の際は、できるだけ早めに上司やシフト担当者に相談し、他の従業員との調整も含めてスムーズに進めることが大切です。
このように、シフト変更を上手に活用することで、安定した勤務を続けることができるでしょう。
子供さんの体調不良で困っている場合の対処法
病児保育室を活用する
子供さんが体調を崩してしまい、仕事を休まざるを得ない状況になった場合に便利なのが病児保育室です。
病児保育室とは、病気やケガで保育園や学校に通えない子供を一時的に預かってくれる施設のことです。
保護者が安心して仕事に行けるよう、専任の保育士や看護師が子供のケアをしてくれます。
利用するには、事前に登録が必要な場合が多いので、あらかじめ近隣の病児保育室を調べておくと良いでしょう。
特に、急な体調不良で子供を預ける場所がなく困った場合に、このようなサービスを利用することでパートを休まずに済みます。
病児保育室の注意点
病児保育室の利用にはいくつかの注意点があります。
まず、多くの病児保育室は定員があらかじめ決まっており、最大で5名までなど制限がある場合、許容人数を超えると希望しても利用できない場合があります。
開園時間についても朝の8時から夕方までと時間が限られており、勤務時間と合わせて考える必要があります。
また、利用できる年齢については、一般的には生後6か月から、満1歳からというような受け入れが主流です。
そして、急な体調不良でも当日対応してもらえるかどうかは、施設によって異なり前日の予約が必要な場合もあります。
よって、事前にお住まいの地域の病児保育室を調べておき、利用条件を確認しておくことが重要です。
病児保育室は子供のケアがしっかり行われるため、保護者としても安心して働き続けることができます。
病児保育室を上手に活用して、家庭と仕事のバランスを保ちクビのリスクを回避しましょう。
体調管理に気を遣う
子供さんの体調不良が続くと、どうしてもパートを休まざるを得ない場面が増えてしまいます。
そして、子供の風邪をよくもらうことも多くなり、自分自身も体調不良になりやすい環境になってしまいます。
これを防ぐためには、家族全員で体調管理を徹底することが重要です。
まず、手洗いやうがいをこまめに行い、外出時にはマスクを着用することが基本です。
また、食事の栄養バランスにも気を配り、特に免疫力を高めるビタミンやミネラルを豊富に含んだ食品を積極的に摂取しましょう。
さらに、睡眠時間を十分に確保することも大切です。
特に子供は疲れが溜まりやすいので、しっかりと休息をとることで、病気の予防に繋がります。
季節の変わり目や感染症が流行する時期には、予防接種を受けることも検討しましょう。
体調管理をしっかりと行うことは、日々の生活の質を向上させるだけでなく、仕事の継続にも繋がる大切なポイントです。
パートを休みすぎた場合に起こるデメリット
有給の付与日数が減る
労働基準法では、一定の出勤日数を満たすことで有給が付与される仕組みになっています。
しかし、欠勤が多すぎると有給の付与日数が減ってしまうリスクがあり、例えば本来7日貰えるところが3日になってしまう、ということもあります。
これにより、有給を消化してパートを休む際に経済的な補償が受けられる機会が減ってしまい、結果として生活に支障が出ることも考えられます。
定期的に出勤日数を確認し、上述の通りシフト変更をして可能な限り出勤することで、有給の付与日数を減らさないよう心掛けましょう。
参考資料：年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています – 厚生労働省
社会保険の加入に影響が出る
パートを休みすぎると、社会保険の加入に影響が出る可能性があります。
社会保険には健康保険や厚生年金などが含まれ、これらに加入するためには一定の勤務条件を満たす必要があります。
例えば、所定労働時間や所定労働日数が基準に達しないと、社会保険に加入できないリスクがあります。
社会保険は、病気やケガの際に保険が適用されるだけでなく、将来的な年金受給にも関わるため重要な保障です。
しかし、欠勤が多すぎると加入ができなくなる可能性があります。
また、すでに社会保険に加入している方は、欠勤により社会保険を外されるということは基本ありません。
但し、雇用契約の変更などによって、社会保険を外される可能性はあるので、注意が必要です。
もし、社会保険の適用が外れた場合、国民健康保険や国民年金に切り替える必要が生じるため、手続きや費用面でも負担が増すことが考えられます。
そのため、パートを休みすぎないようにし、安定した出勤を心掛けることが社会保険の維持にとっても重要です。
人間関係が悪くなることが多い
パートを休みすぎる行為は、他の従業員に負担をかけることになり、貴方の分の業務をカバーしなければならない場合、従業員のストレスが増加します。
結果として、職場内での不満やイライラが高まり、欠勤者に対する不満が表面化することがあります。
これにより、休みすぎた人が職場で孤立したり、陰で悪口を言われたりする可能性が高くなります。
また、上司からの評価も下がり将来的な昇給や昇格、さらには雇用契約の更新にも悪影響を及ぼす可能性があります。
良好な人間関係を保つためには、欠勤が必要な場合でも、事前にしっかりと連絡を入れ休みの理由を説明することが大切です。
人間関係の問題は職場によって大きく異なり、どのようなタイプの人間が多いかというのも関係してきますので、一番難しい問題でしょう。
ズル休みと思われる場合もある
頻繁に休む理由が曖昧だったり、同じ理由で何度も休んでいる場合、他の従業員から疑いの目で見られることが多くなります。
また、上記のように人間関係が悪くなったら、ズル休みと疑われるようになりやすい、ということもあります。
もし、ズル休みと疑われたくない場合は、医師の診断書を提出するなどして、正当な理由を明示することで疑念を払拭することができます。
やむを得ない理由で休む場合は、事前にきちんと連絡を入れ、できる限り詳細な説明を行うことが重要です。
仕事に行くのが怖くなる
何度も繰り返し休みを取ると、職場に戻ることに対して心理的なプレッシャーを感じ仕事に行くのが怖くなることがあります。
何度も休んだことで周囲の視線が気になったり、同僚や上司からの対応が冷たく感じられると出勤が億劫になり、さらには出勤恐怖症のような状態に陥ることも考えられます。
また、休みすぎたことで仕事の進捗に遅れが生じ、復帰後に一気に業務が増えるというプレッシャーも、出勤に対する不安を増幅させる要因となります。
そして、まだパートに採用されたばかりのような方なら、仕事が覚えられないので迷惑をかけている、と思ってしまうこともあるでしょう。
これにより、さらに休みがちになり、悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
よって、復帰時には積極的に業務に取り組む姿勢を見せ、信頼を取り戻す努力を見せましょう。
そうすることで、職場での居心地が改善され出勤に対する恐怖感を和らげることができます。
パートを休む際にしてはいけない行為
無断欠勤をしないこと
上述した通り、絶対に避けるべき行為の一つが無断欠勤です。
無断欠勤は、職場の信頼を大きく損ねる行為であり、上司や同僚に多大な迷惑をかけることになります。
基本的にシフト制のパートでは、一人が欠けることで業務が滞り、他の従業員に大きな負担がかかる場合があります。
そのため、無断欠勤は信頼関係を崩す原因となり、場合によっては解雇の対象となることも少なくありません。
やむを得ず休む場合でも、必ず事前に連絡を入れ、自分の業務の引き継ぎやフォローを依頼することが大切です。
また、連絡が遅れた場合でも可能な限り早く報告し、誠意を持って謝罪することが求められます。
無断欠勤は一度でも行うと信用を取り戻すのが難しくなるため、たとえ体調不良や緊急事態であっても、連絡を怠らないことが最も重要です。
出勤の際にお礼を言わない
パートを休んだ後、出勤時にお礼を言わないのも避けるべき行為の一つです。
休んでいた間、他のパートさんが自分の代わりに仕事をしてくれた可能性が高いため、そのことに対して感謝の気持ちを表すことは当然です。
しかし、お礼を言わないことで「自分の休みによって周りに迷惑をかけた」という意識がないように見られてしまい、周囲からの評価が下がる原因となるかもしれません。
出勤時には「ご迷惑をおかけしました」や「ありがとうございます」といった一言を添えることで、相手に配慮することが出来ます。
また、このような配慮ができることで、次回の欠勤時にも他の従業員が快くサポートしてくれる可能性が高まります。
日頃から感謝の気持ちを伝えることは、良好な職場環境を築くための基本的なマナーです。
パートを休みすぎるとクビになる可能性まとめ
パートを休みすぎると、クビになる可能性が高まることは避けられません。
特に、就業規則で定められている休暇制度を超えて頻繁に休むと、信頼を損ない職場での評価が下がるリスクがあります。
遅刻や早退も注意が必要で、積み重なると解雇の原因になることがあります。
クビのリスクを減らすためには、休む前に上司や同僚に相談し、シフトの調整や代替出勤を申し出るなどの対策が有効です。
また、体調管理や家族の体調に配慮し、休みが続かないようにする努力も必要です。
万が一、休みが多くなり注意されるようであれば、次のパートでは休みの融通が利く仕事を選ぶことも一つの手です。
