50代の専業主婦の方々がパート探しをする際、どのように探せば良いのか。
そして実際、どんな仕事が適しているのか悩むことも多いでしょう。
いくら子育てが終わった年齢とは言っても、食事の用意や掃除など専業主婦をしつつパートをするということですので、家庭との両立も考えないといけません。
そこでこの記事では、50代の専業主婦がパート探しを成功させるためのコツを紹介します。
また、皆さん仕事は何してるのか、よく就く仕事まで解説します。
これからパートを始めたいと考えている方や、どのような職種が適しているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
50代専業主婦がパートで働く人は多い
現在、日本では共働き世帯が増加傾向にあり、50代の専業主婦でもパートで働く人が多くなっています。
50代の専業主婦の割合は約30％と言われており、この年代の方々が再び社会に出て働くことは珍しくありません。
一般的に、子育てが一段落し再び社会復帰を考えるタイミングとして、非常に適した時期が50代となっているのです。
この年代になると、子供が成長し手がかからなくなったことで、自分自身の時間を持てるようになる方が多くなります。
そのため、50代からパートで働き始めることを考える方が増えているのです。
また、生活費の補填や老後のための貯蓄を増やす目的でパートを始める方が多いのも現状です。
50代はまだ体力的にも働ける年代であり、仕事を通じて新しい人間関係やスキルを得ることができるため、まだまだ活躍できる年齢でもあります。
今後もこの傾向は続き、50代専業主婦でパートを始める人は増えていくと予測されます。
働き始めることで家庭に経済的な余裕が生まれるだけでなく、生活に新たなリズムが加わり充実した日々を送ることができるのも、パートを始めるメリットの一つです。
求人は多いので探しやすい
現在の日本では、パート求人の募集が非常に多く、50代専業主婦でも希望に合った仕事を見つけやすい環境が整っています。
特に、幅広い職種が募集されているため、自分の希望に合うようなパートを選ぶことも可能です。
例えば、接客業や事務職、軽作業や販売業など多様な選択肢があるため、応募に困ることは少ないでしょう。
さらに、パート求人は時間や働き方が柔軟であることが多く、自分の生活スタイルに合わせた仕事を選べるのも大きなメリットです。
年齢も不問となっている場合が多いので、50代だからといって諦める必要はなく、むしろこれまでの経験を活かし、新しいキャリアをスタートさせるチャンスが広がっています。
パートで月収の目安
パートで得られる月収は、働く時間や業種によって異なりますので、一人一人によって違いがあります。
しかし、一般的な目安として厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和6年5月分結果速報」によると、パートの平均月収は108,511円です。
さらに、事業所規模が30人以上の会社では平均月収が123,208円に上るため、このことから働く場所や時間によって収入を増やすことも可能です。
例えば、週5日、1日5～6時間程度の勤務でこのような月収に達するケースが多く、さらに残業や土日勤務を含めると、月収がアップする可能性もあります。
50代専業主婦にとって、この収入は家計の助けになるだけでなく、自己実現や趣味のための資金としても役立ちます。
50代は採用で有利な場合もある
50代の専業主婦は意外にも採用で有利になるケースがあります。
子育てが一段落している方は、30代や40代の主婦に比べて勤務時間の融通が利くため、雇用主からの評価が高くなることがあります。
例えば、急な残業やシフト変更にも対応できることが多く、企業側としても頼りになる存在と見なされることがあるのです。
また、50代という年齢は、これまでの人生経験や家庭で培った管理能力、責任感の強さが評価されるポイントでもあります。
これにより、特に接客業や事務職など、柔軟な対応力が求められる職種では、若い求職者よりも有利に働くことがあります。
時間の制約が少ない50代の主婦は、企業にとって貴重な戦力となり得るため、積極的に採用が進むことも珍しくありません。
50代専業主婦がパート探しをする際のポイント
上記の通り、採用で有利になるケースもありますが、50代にもなるといくらパートとは言え、不採用の可能性も増えてきます。
「年齢には勝てない」という言葉もありますが、確かに若い世代の方が採用されやすいのは事実です。
よって、出来るだけ面接で採用される確率を上げる、というのがコツとなるのですが、どんな求人でも良いという訳ではありません。
専業主婦ですので、家庭のことも考える必要があるのです。
そこで、ここでは面接で成功するためパート探しでおすすめの方法をご紹介します。
未経験歓迎の求人を狙う
未経験歓迎のパートは、特別なスキルや経験を求められないため、採用される確率が高くなる傾向があります。
これまで長い間家庭を支えてきた主婦の方でも、新しい分野でチャレンジしやすい環境が整っているため、未経験歓迎のパートは安心して応募することができます。
また、未経験からスタートすることで、新たなスキルを身につける機会にも恵まれ、将来的に仕事の幅を広げることが可能です。
実際、求人サイトなどでは未経験者でも始めやすい職種が多数あり、特殊な仕事などは少なく自分に合った仕事を見つけやすいです。
但し、未経験でも可能なパートということは、誰でも出来るような単純な仕事の可能性があるので、時給が低い、仕事が退屈というデメリットを感じる場合もあります。
主婦との両立が出来るパートを選ぶ
一番重要なことは、家庭との両立ができるパートを選ぶことがコツとなります。
家事や家族のケアがあるため、無理なく続けられるパートを見つけることが成功の鍵となります。
例えば、週3日程度の短時間勤務や、午前中のみ、または夕方までのシフトがあるパートは家事との両立がしやすく、多くの主婦に人気があります。
また、急な家庭の事情にも対応できる職場環境や、柔軟なシフト制を採用している企業を選ぶと、安心して働くことができるでしょう。
そして50代になると体力的な負担を考慮しつつ、働きやすさを重視することも大切です。
家事と仕事をバランス良くこなせるパートを見つけることで、ストレスなく充実した日々を送ることができます。
自身の経験やスキルに合う職種を選ぶ
これまでの社会経験で培ったスキルを活かせる職場を見つけることで、スムーズに仕事を始めることができ、早い段階で職場に馴染むことが可能です。
例えば、家計管理や子育てで培った計画性や忍耐力を活かせる仕事として事務職、過去に料理や接客の経験がある場合は飲食業、販売業などが考えられます。
逆に、ご自身の経験がないパートを選んでしまうと、不採用のリスクが高まり、さらに採用となっても仕事が難しくすぐに辞めたいと感じるようになったりする可能性が高くなります。
プライドは捨てた方が良い
過去に様々な経験をして、仕事のスキルが高い方は、プライドが高い人が多いです。
そして、そのプライドに見合った仕事を選ぶとなると、時給が低い仕事は避けてしまうようになり、適切な仕事を見つけるのが難しくなります。
確かに、自分のスキルや経験を正当に評価してもらいたい気持ちは理解できますが、現実的には、パートで求められるスキルと報酬が一致しないことも多々あります。
特に、50代で初めてパートに挑戦する場合、高望みをしすぎると結局は仕事が見つからず、専業主婦のままで過ごすことになる可能性が高いです。
まずは、自分のキャリアを一旦リセットし、現状に合った仕事を選ぶことが大切です。
時給が低くても、まずは働き始めて実績を積むことで、後にもっと条件の良い仕事に出会えるチャンスが増えるでしょう。
また、プライドが高いと例え採用されても、職場の人間と馴染めなかったりすることも多いので、プライドが高い方は良く考えてから面接に臨むといいでしょう。
基本は自宅から近い求人を探す
自宅から通える場所で求人を探すことがコツでもあります。
当然、通勤に時間がかかると家庭との両立が難しくなり、例えば夕飯の支度などに支障が出ることもあります。
近所でのパートは、通勤時間を短縮できるだけでなく、急な家庭の用事にも対応しやすいため、働きやすさが大きく向上します。
また、地元のコミュニティで働くことで、地域とのつながりが深まり、安心して働ける環境が整いやすいです。
もし、自宅近くでのパートが見つからない場合や、通勤が難しい場合は内職やリモートワークなど、自宅でできる仕事を検討するのも一つの方法です。
パート探しを効率よくする時に見ておきたいもの
実際にパート求人を探す際に、一度は見ておきたいもの、というのがあります。
皆さんご存じとは思いますが、今では便利なサービスがたくさんあり、またちょっとしたテクニックもあるので知っておくといいでしょう。
求人サイトやアプリ
求人サイトやアプリは、豊富な求人情報が掲載されており、検索機能を使って自分に合った仕事を簡単に見つけることができます。
アプリを利用することで、リアルタイムで更新される求人情報をチェックでき、気になる求人があればすぐに応募できるのも大きなメリットです。
また、ちょっとしたコツとして、複数のサイトやアプリを併用することで、より多くの選択肢を比較検討でき自分に最適なパートを見つける可能性が高まります。
そして、未経験歓迎や50代以上歓迎の求人を探しやすくする為、絞り込み検索機能を活用するといいでしょう。
時間がない中でも効率的にパート探しを進めるために、これらのサービスを最大限に活用しましょう。
折込チラシの求人広告やフリーペーパー
50代専業主婦がパート探しをする際には、折込チラシの求人広告やフリーペーパーも有効な情報源です。
新聞の求人折込チラシは地域密着型の求人情報が掲載されているため、自宅から近い職場を見つけるのに役立ちます。
大手の求人サイトやアプリでは掲載されないような地元企業や個人経営の店舗の求人も多く、意外な掘り出し物の求人が見つかることもあります。
フリーペーパーは、駅やスーパー、図書館などで手軽に手に入るため気軽にチェックできるのも魅力で、フリーペーパーもその地域に特化した求人を多く見つけやすいです。
また、折込チラシは定期的に配布されるため、最新の求人情報を逃さずに確認することができます。
これらの紙媒体は、地域特有の求人やパートの情報が豊富であり、地元で働きたいと考えている方には特におすすめです。
インターネットだけに頼らず、紙媒体も併用することで、幅広い選択肢の中から自分に合ったパートを見つけやすくなります。
店頭に貼っている掲示物
どの会社も予算が豊富な訳ではありません。ギリギリの予算で経営している会社も多くあります。
このような予算が限られている会社は、求人広告を出稿するのが厳しいので、その代わり店頭に求人掲示物を貼ったりしている場合があります。
個人で営んでいる地域のスーパーやコンビニ、飲食店などでは、スタッフ募集のポスターや張り紙が目立つ場所に掲示されていることが多いです。
これらの掲示物は、ネットやフリーペーパーに掲載されていないことが多く、応募者が少ないため採用のチャンスが広がります。
また、店頭に直接行って雰囲気を確認した上で応募できるため、職場の環境やスタッフの雰囲気を事前に把握できるのも大きなメリットです。
さらに、応募がその場で可能な場合もあり、スピーディーに採用が進むこともあります。
特に、気になっている店舗などでパートとして働きたい場合や、通いやすさを重視する方にとって、店頭の掲示物は非常に貴重な求人情報源となります。
50代主婦は何してる？よく就くパートの仕事
50代でパート勤めをしている主婦は、どのような仕事をしているのでしょうか？
どちらかというと、基本体力を使わない仕事に就いている方が多く、ここでは50代主婦の方は何しているのか、よく就く仕事をご紹介します。
一般事務
事務職は、非常に人気が高いパートとなっており、No.1と言ってもいいぐらいです。
比較的体力的な負担が少なく、事務の仕事は特に経験している方が女性に多く、これまでの経験を活かせるため、人気のパートとなっています。
若い頃から事務で長く働いてきた方は、経験を活かして50代からでもスムーズに仕事に復帰できる可能性もあるでしょう。
ただし、未経験で事務職に挑戦する場合は、採用がやや難しいこともあります。
基本的なPCスキルやビジネスマナーが求められることが多いため、事務職に興味がある方は、事前にこれらのスキルを習得しておくと良いでしょう。
他にも、簿記や会計ソフトの使い方など、専門的な知識が必要な場合もあるため、学び直しを検討するのも一つの方法です。
また、50代からでも事務職への挑戦は可能ですが、不採用となる可能性も高いというのが現状ですので、ある程度の努力も必要となります。
早朝や昼間のコンビニ
コンビニは、レジ対応や商品の陳列、清掃、簡単な調理補助など、さまざまな業務があります。
しかし、特別なスキルがなくても始められるため、未経験者でも安心して働け研修制度も充実しているので人気があります。
コンビニはシフトの自由度が高く、早朝や深夜など、生活スタイルに合わせて勤務時間を選べることが、家庭との両立を考える主婦にとって大きな魅力です。
また、短時間勤務が可能なため、家事や育児とのバランスを取りやすいのもポイントです。
さらに、全国に多くの店舗があり、通勤しやすい場所で働けることも人気の理由です。
接客業務を通じて、コミュニケーション能力が向上するのもコンビニパートの魅力の一つです。
品出しの仕事
品出しの仕事は、商品の陳列や整理整頓が主な業務であり、初めてのパートでも挑戦しやすいのが特徴です。
また、勤務時間が比較的短く早朝や夜間などのシフトが選べる場合も多いため、家事や家族の都合に合わせやすいことも人気の理由です。
一部の職場では体力を使う仕事もあることがありますが、重い荷物を運ぶ作業は少なく、店内などでの簡単な作業が中心ですので、無理なく続けられる点が魅力です。
また、決まった作業を淡々とこなすことが多いため、人間関係に悩むことも少なくストレスフリーな職場環境で働きたい方に適しています。
50代からの再スタートとして、家事との両立がしやすい品出しの仕事は、多くの専業主婦に選ばれているパートの一つです。
清掃業
清掃業務はイメージ通りかもしれませんが、難しい仕事などは一切ありません。
商業施設や病院など、さまざまな場所での清掃業務があり、勤務時間帯も幅広くなっているので、生活スタイルに合わせて選びやすいのが魅力です。
また、品出しの仕事と同じく単独での作業が多く、人間関係に気を使う必要が少ないため、ストレスが溜まりにくいような環境が整っています。
加えて、清掃業務は体を動かす仕事なので、適度な運動にもなり健康維持にも役立つ点が評価されています。
清掃の仕事は長期にわたって続けやすい点も、50代の主婦に支持される理由です。
ドラッグストア
求人サイトで多い仕事の一つとして、ドラッグストアのパートがあり、50代の専業主婦に人気があります。
ドラッグストアは、レジ対応や商品の補充、陳列、店舗内の清掃など比較的シンプルな業務が多く、コンビニのように「マルチタスク」を求められないので慌ただしい環境が苦手な方にとって働きやすいのが特徴です。
当然、未経験歓迎といった求人も多くあり、さらに医薬品や日用品の知識を身に付けることができるため、生活に役立つ情報が自然と増える点も主婦にとって魅力的です。
さらに、健康や美容に興味がある方にとっては、新商品やキャンペーン情報など、業界の最新トレンドをいち早く知ることができるのも魅力です。
店舗が多く、通勤しやすい立地にあることも、50代専業主婦にとって人気の理由となっています。
昼間の飲食店
飲食店のパートは、ホールでの接客やキッチンでの調理補助、清掃など、幅広い業務があります。
接客業務は、人と接することが好きな方に向いており、適度なコミュニケーションを楽しめることで人気です。
さらに、飲食店では賄いが付く場合もあり、食費の節約につながる点も主婦にとって嬉しいポイントです。
飲食業界では、経験よりも人柄ややる気が重視されることが多く、50代からの挑戦でも十分に活躍できるチャンスがあります。
但し、多くの専業主婦は昼間の時間帯だけ働いている、という方が多いです。
というのは、基本飲食店というのは昼営業が14時まで、夜の営業は17時から、というような時間帯が多くなっています。
17時からパートで働く、というのは家庭を持っている主婦にとっては厳しい時間帯でしょう。
よって、シフトも14時までというようなケースが多く、昼間だけ働いているという方が多いのです。
つまり、がっつり稼ぎたいと思った場合は不向きなので、応募の際は募集要項を良く確認してから応募しましょう。
パートで働いていない50代主婦は毎日何している？
パートで働いていない50代専業主婦の時間の過ごし方は多岐にわたります。
地域のボランティア活動やサークルに参加して、社会とのつながりを持ち続ける方も多いです。
そして、趣味や特技を活かして、手芸や料理、ガーデニングを楽しむ方もいれば、健康志向の高まりから、ウォーキングやヨガなどの軽い運動をする方もいます。
しかし、SNSなどを調べてみると、意外にも「暇」という声が多く散見され、生活にゆとりがあり一部の方はテレビを見たり動画を楽しんだりして毎日を過ごしている人もいます。
またそれとは逆に、親の介護に時間を割いている方も少なくありません。
高齢の親が要介護状態になるケースが増えるこの年代では、自分自身の家庭のことだけでなく、親の世話も日常の一部となることが多いです。
介護は、身体的にも精神的にも大きな負担となるため、パートで働く時間を確保するのが難しいと感じる方もいます。
このようにパートで働いていない50代の専業主婦といっても、様々な方がいらっしゃいます。
毎日何しているのかは人それぞれ異なりますが、もし時間があり新たな挑戦を求めるならパートで働く選択肢もおすすめです。
働くことで、社会とのつながりを持ちながら新しいスキルを磨く良い機会となるかもしれません。
ただし、それが自分にとって最適かどうかは、個々の生活状況や価値観によって異なります。
50代専業主婦のパート探しのコツまとめ
50代の専業主婦がパート探しを成功させるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、未経験でも挑戦しやすい「未経験歓迎」の求人を狙うことが有効です。
時間の融通が利きやすく、家事との両立が可能なパートを選ぶのも大切です。
また、自宅から近い職場を選ぶことで、通勤の負担を軽減し、家庭とのバランスを取りやすくなります。
さらに、プライドを捨てて柔軟に求人を探すことが、パート探しの成功につながります。
求人サイトや折込チラシなど、さまざまな情報源を活用して、より多くの選択肢を比較することも重要です。
最後に、自分の経験やスキルに合った仕事を選ぶことで、長く続けられるパートを見つけることができます。
これらのコツを参考にして、自分に合ったパートを見つけ、充実した生活を送りましょう。
